瞑想は心臓病患者に有益〜体重を減らさずに血圧、インスリン抵抗性が改善

成人を対象にしたある調査によると、最適な医療を受けている冠状動脈性心臓病の患者たちが16週間超越瞑想を続けたところ、高血圧が大幅に改善しただけでなく、心拍数が安定し、インスリン抵抗性(糖尿病のリスクの増大に関係している)の改善が見られたという。

これらの健康に対する有益な効果は、体重、投薬、心理社会的な変数を変えずに達成されたと、研究者たちは「アメリカ医学会内科学アーカイブズ」の中で報告した。

「この調査は、アメリカ国立衛生研究所の研究補助金を受けて厳密な調査方法を用いて行われたものですが、超越瞑想が冠状動脈性心臓病の患者の標準的な治療を助けることが明らかになりました」と、ロサンゼルスにあるシダースサイナイ医療センターの研究者、ノエル・ベアリー・メルツ博士はロイター通信社に語った。

「病気のリスクを減らすためには『何でもしたい』と思っている冠状動脈性心臓病の患者は、TMを習うことを考えたほうがよいでしょう」とメルツ博士はTMを推奨している。研究チームによると、以前からTMによって血圧が下がることは証明されていたが、冠状動脈性心臓病に関係する血圧以外のリスク要因に対しては、まだ十分に調査がなされていなかったという。

彼らの調査では、冠状動脈性心臓病の症状を持つ53人がTMを学び、同様の症状を持つ51人が標準的な健康教育を受けた対照グループとなった。全部で84人(全体の82%)の患者が調査を完了したが、調査の途中で脱落した19人のうちの12人は対照グループの患者であった。

16週間の最後に、TMグループの患者たちの血圧は対照グループよりも低くなっていた。血中のグルコースとインスリン濃度についても大きな改善が見られたが、これらはインスリン抵抗性が減少したことを示している。また、TMグループにおいては、対照グループよりも心拍数が安定していた。

「これらの結果は、TMがストレスに対する生理的な反応を調整し、冠状動脈性心臓病のリスク要因を改善することを示しています。これは冠状動脈性心臓病の治療の新しいターゲットになるかもしれません」と、メルツ博士らは結論付けていた。

ロイター通信 © Reuters 2006 (2006年6月13日)